figpolkadot

2021/06/04 09:24


先日
とっても久しぶりに美術館へ行ってきました。



美術館大好きな私だけど、
ここしばらくは行けてなくて、

あー、なんか新しいものが見たいなぁ。

って思ったのです。



何も新しいものを見ない、
触れない、
体験しない状態からは、



「何かをつくりたい」っていう
わくわくする衝動は起きないんですよね。



ふらっといったけど、


とても動かされることがあったから、
それをちょっと綴ってみます。





訪れたのは茅ヶ崎美術館



藤田道子『ほどく前提でむすぶ』



初めて知ったアーティストさんだけど、
タイトルに心惹かれて、
フラフラと出かけてみました。



茅ヶ崎美術館自体も初めて。

駅からも遠くないけど、
緑地の中にあってとてもいい感じ。


緑の道をうねうねすすむと、
小さな美術館があらわれました。

そして展示は…

とてもよかった!

すごく好きでした。





シルクスクリーンで重ねられたカタチや









淡い色で染められた布が
風ではためいているのを

ぼーっと眺めたり、









結ばれたリボンに導かれて、
地下に進んで、





ぴんと張られた細い絹糸のオブジェが揺れるのを
眺めたりしていたら、



あー、私無駄なもの作りたいなって思いました。



どうせほどけてしまうのに
一生懸命結ぼうとするみたいに、


何にもつながらなくて、
説明も出来ない、
売れるわけでもなくて、
誰かの役立つものでもなく、
褒められるためでもなく、
人気や何かの価値のためでもないもの。


ただ夢中に

ただ宝箱にしまうためだけに、

何ならすぐに消えて無くなってしまうものを。

砂の城を一生懸命つくるような。

そんなものを

ずっとつくっていたい人なんだなぁ。



って思いました。



そんなの夢見がちで子どもみたい。



でももし永遠に時が許されるなら、
私はそれがいいな。

私は世間のタイミングに全然ついていけなくて、

そんな自分を
本当にダメだなぁって思ってる。



人がこの年ぐらいにこれをして、
こういう経験して、
これが出来るのが当たり前。



皆んなの当たり前が全然できてなくて、
取り残されてて、
悲しくなることがある。



私だって
ついていけるならついていきたいんだよ。

って思う。









見終わった後、美術館のカフェへ。

カフェは庭に面していて、
庭を眺めながら一息。

やっぱり人のつくったものに触れると
自分の心も動くからとてもいい。



藤田道子さん、

素敵なものをほんとありがとう。






このカード、
私は大好きなんだけど、
あまり人気がないの笑

乙女たちの水浴び





無駄なもの作りたいっていったけど、

受け取ってくれる
あなたに喜んでもらうこともとっても大事。



売れないものは作り続けられないし、
何かが違ったんだなって思うから、

どういう風にしたら、
喜んでもらえるかなっていうことを考える。

そういう私もいる。



そうそう。

この展示を見たことで、

久しぶりにZINEを作りたい気分になったよ。



何の役にも立たないけど、
でもあなたに喜んでもらえるような



そんなものが作りたいな。


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